ダイエットやセルフケアなどの美容情報の中から、「できた」を大切にすることをSNSや書籍、自身のブランド“eume（イウミー）”を通して発信している本島彩帆里さん。

今回は、そんな本島さんの想いやO0uとのコラボレーションについて紐解いていきます。

自分と地球が喜ぶものを

―現在どのような活動を行っているのかと、活動を通して何を伝えていきたいのかを教えて下さい。      

ダイエットやセルフケアなどの美容情報をSNSや書籍、自身のブランドを通して発信しています。

その活動で自分との関係性を育むことを伝えていきたいです。

―今ご自身で取り組んでいるサステナブルな活動について教えてください。

日常において、自分と地球が喜ぶものを選択する意識を持って生活しています。

お手入れしながら長く使えるものや、購入するのも新品ではなく、アンティークな物を選ぶことも多いです。また、作られる過程で犠牲になるものが少ないものを選ぶようにしています。

例えば、調味料は有機のもので持続可能な取り組みをしているブランドのものを選んでいて、自分の身体も地球も嬉しいものを毎日使っていたり、目の前でできる小さなことを積み重ねていたりしています。

お手入れしながら長く使っているバッグやアクセサリー。

―サステナブルを意識し始めた気かけは何でしょうか。

サステナブルを意識したのは、1人目を妊娠した10年ほど前。

口にするものの質を意識するようになってから、それらがどのように作られているかの背景を考えるようになり、選択が変わっていきました。

今後はSDGs活動として環境のことだけでなくパートナーシップや家族、まわりとの人間関係などにも関係性を広げて持続可能な関わりをサポートできるようなものや教育に携われる機会が増えたらいいなと思っています。

夫婦で会社もやっているので、会社の仲間たちがより心と身体も健やかに働ける心理的安全性のある会社として発展させていきたいです。

自分を思いやるセルフケア温活

―温活を始めたきっかけを教えてください。

エステサロンのセラピストとして働いたことがきっかけで温活を始めました。

 私にとって温活とは、“自分を思いやるセルフケア”です。
身体の体温が1度上がると、基礎代謝は12～13％もアップするといわれていて、肌や髪、体型にも影響してくるだけでなく、良い腸内環境も育まれやすくなるので、コンディションや心にも大きな影響を与えてくれるのが温活です。

―温活とサステナブルが結びつく点は何でしょうか。

温活をすることで、めぐりやすい身体になり、暖房などの電力を必要以上に使わなくて済むので、温める行為でなるべく環境負担が減るような選択ができると思います。

“わたし”を取り残さない

―セルフケアブランド〈eume（イウミー）〉を立ち上げようと思ったきっかけは何ですか。

ダイエットや美容って誰かと比べて自分のできなかったことやうまくいかないことが目についてしまいがちです。

自分との関係を育むためにも、自分も"できた"という事実も知り、それを確認して「できない」よりも「できた」を増やすサポートができるモノや考え方を伝えたくて立ち上げました。

 eume（イウミー）はポルトガル語を引用し"自分自身"という意味を込めています。  

波のように変化していく心と身体に寄り添いながら自分をケアし、育んでいくためのセルフケアブランドで、自分のできたことを増やし自分との関係を深めていけるようなアイテムを展開しています。

―〈eume〉のホームページにある、No one will be left behind/誰一人取り残さないという言葉との出会いのきっかけを教えてください。

きっかけは曖昧なのですが、記事か本だったと思います。

SDGsの土台となる「誰ひとり取り残さない」という言葉と出会った時に、もっと個人に焦点をあて、"わたし"をとり残さない、自分自身との関わりを理念にしようと思いました。

―「わたし自身との関わり方」とありますが、本島さんご自身の関わり方で大切にしていることはありますか。

自分は一定でないという前提をもつことです。環境や状況に合わせて、体調やメンタルが変化していくことはとても自然なことなので、ルールを決めるよりも、自分の今の状態に意識を向けながらできることを変えています。あとは、行動とおなじくらい休むこともセルフケアとして大切にしています。

―ブランドの今後の展望について教えてください。

ブランドとしては、今後もプロダクトを通して感じられることやシーンを増やしていけたらと思っています。セルフケアを伝えていますが、自分の面倒を全て自分で見なくてはいけないわけではないんです。誰かに任せたり、寄り添いあったり、プロダクトを使うお客様だけでなくそのお客様の関係性も育めるようなことも提案していきたいと思っています。

ワンマイルウェアで“できた”を増やす

―今回、O0uとコラボしようと思ったきっかけを教えてください。

O0uさんは、以前から気になっていたブランドでした。

デザインもシンプルで好きなものが多く、作っている製品が環境に対してどのくらい配慮できているかを１つ１つ丁寧に表示しているところが今までに聞いたことがなくとても誠実なブランドだと思っていたのがきっかけでコラボしようと思いました。

―コラボアイテムの素材や機能性などのこだわりポイントを教えてください。

ワンマイル、いつの自分にも寄り添ってくれる洋服をイメージしたかったので、軽くて柔らかい着心地の生地を選びました。

様々なシーンに寄り添い、身体のケアでできたことが増えるよう、今回IFMC.（イフミック）という血行促進効果のある機能素材も使用しているので、いつでも、できていることが増えるアイテムというのがポイントです。

そして、ペットボトル由来のリサイクル糸を使用していて、通常のポリエステル糸と比べてCO2排出量を削減できるため、環境にも配慮できています。

―デザインの特長やポイントは何ですか。

デザイン面では、私が妊娠したこともあるので様々な体型の方でも着心地よく、スタイルアップして見えるようにウエスト位置を高くし、パンツにはラインを入れてどんな靴でも脚が長く見えるようにしました。

色も膨張しやすいカラーではなく、締まりのある黒や肌が明るくなるグレーなどを選び、他のアイテムとも合わせやすいシンプルなものにしています。

素材がとにかく軽くて、シワにならない仕様なのにも関わらず、どこか大人っぽくフォーマルにも着られるような光沢感があるのもワンマイルの幅が広がるポイントです！

―コラボアイテムを通して何を伝えたいですか。

着るだけで、セルフケアできる素材を使っているのでなかなか自分のケアに時間を取れない方や休むことがもっと必要な方、ダイエットに取り組みたい方にも着用してもらいたいです。

たくさん着ることで、"できた" という事実を確認しながら積み重ねていっていることを大事にしてもらえたら嬉しいです。

―最後に「環境・社会問題、サステナブルな取り組みについて、興味はあるけどなんだか今一歩踏み出せない…」という読者に対して、メッセージをお願いします。

これを読んでくださっているあなたも、もうすでに、一歩以上踏み出しているということを知って欲しいです。

何気なく分別しているゴミの扱いや、大事に長く使っていること、スーパーで安くなっている見切り品を買うことも、全部サステナブルな取り組みです。そのひとつひとつを認識し、確認していくことでより自覚をもって積み重ねていけると思います。