MY SUSTAINABLE LIFE
2022.12.08 THU
MY SUSTAINABLE LIFE
#23
小谷実由 "好き"という感覚を敏感に
モデルとしての活動だけでなく、純喫茶や愛猫しらすとの暮らし、大好きなカルチャーなど日々の愛すべき出来事を綴るエッセイストとしても注目を集めている小谷実由さん。〈O0u〉のアイテムと私物をMIXして着こなした7Daysコーディネート企画の公開を記念し、彼女が自分らしく過ごすうえで意識している3つのポイントと、ファッションへのこだわりを伺いました。
ーー〈O0u〉は“自分にも地球にも、素直にまっすぐ向き合う”をキーワードに展開しています。ブランドストーリーに関して、どんな感想を持ちましたか?
環境に配慮されているものって、なんとなくシンプルなデザインが多い印象だったのですが、O0uはデザイン性の高いアイテムが多く「これで環境にもやさしいんだ!」と驚きました。カラーバリエーションも豊富ですよね。
最近ではサステナブルを意識したブランドも増えているので、環境にやさしい洋服を手に取る機会も多くなってきました。ただ、アクセサリーやカバンのような小物はまだ数が少ないイメージなので、O0uではセレクトアイテムも含め、幅広いジャンルをチェックできて嬉しいです!
等身大の選択を続けていくこと
好きなものを継続して発信することで、様々な仕事に繋がっている小谷さん。好きを極めることに長けた彼女が、心地よく暮らすために気をつけていることとは?
MY RULES
・長く愛せるものを選ぶ
・自分の気持ちを大切に
・継続できることを習慣化
ーー自身の生活のなかで、環境問題や社会問題に配慮したエシカルな消費を意識することはありますか?
ファッションに関してですと、選んだアイテムを長く使い続けることを大切にしています。モデルという職業柄、たくさんの新しいものと出合うのですが、一着一着に向き合って選んでいます。洋服が好きだからこそ、大事にできる服だけを手入れしながら着続けたいなって。
汚れちゃったから処分する、ではなくて、愛するアイテムだからこそ、汚れないようにタオルをかけてご飯を食べよう!と心がけてみたり、万が一汚れてもすぐにケアをしたり。しっかり吟味して買うことで、そういったメンテナンスも楽しくできると思うんです。
もし手放したいアイテムが出てきたら、自分より素敵に着こなしてくれる友人にプレゼントすることもあります。「また着るかも」「いつかのために」と置いておくのであれば、いま可愛いと思ってくれるひとのもとでたくさん活躍してもらってほしいと考えています。
ーー自分の「好き」という感覚に敏感でいることで、物を大事にできるんですね。
洋服でいうと着たときの自分が好きか、よく見えるかにも重きを置いています。アイテム自体が可愛くても、なんだか似合わないな…と感じたら、着る機会も減ってしまいますよね。自分に似合っていて、着ているときに気分が上がるかどうかも大切な要素です。
長年を共にする相棒は?
ーーずっとワードローブのレギュラーとして活躍している、お気に入りはありますか?
今回の撮影でも着用したバンドTシャツはもう6~7年着続けています! レコード屋さんで出合った一着です。新しさを感じるパリッとした生地感もいいですが、経年変化でくたっと柔らかくなるのも好きなんです。
あとはブラックのハンドバッグも愛用し始めて6~7年になります。カチッとしたフォルムでコーディネートをグッと締めてくれるので、大事な打ち合わせに行くときに手に取ることが多いんです。
無理せず楽しく、をずっと続けること
ーー吟味して買い物をすることで、気持ちに寄り添ってくれるアイテムに出合えるんですね。日常生活において、環境を考えて続けていることはありますか?
1dayのコンタクトレンズを愛用しているのですが、ケースを捨てずに集めてコンタクトレンズ屋さんで回収してもらっています! リサイクルできるものを知っておくこともそうですが、調味料はできるだけビン入りを選ぶなど、選択肢があるときはリユースできるものを選んでいます。
無理して1、2回しか続かないことに挑戦するのではなく、ちょっとずつできることを続けていくことを大事にしています。持続可能なことを自分にペースで。環境配慮に限らずどんなひとでも自分らしく過ごせるよう、選択していける世の中になるといいなと思っています。
PROFILE 小谷実由 (おたにみゆ)
1991年東京生まれ。14歳からモデルとして活動を始める。自分の好きなものを発信することが誰かの日々の小さなきっかけになることを願いながら、エッセイの執筆、ブランドとのコラボレーションなども取り組む。 猫と純喫茶が好き。通称・おみゆ。2022 年 7 月に初の書籍『隙間時間(ループ舎)』を刊行。