PEOPLE
2024.8.8.THU
MY SUSTAINABLE LIFE
#42
私の大切なキーワード
2020年に台湾から来日、モデル、俳優として活動するほか、2021年には自身のブランド「Car Foranimal」を立ち上げ多彩な活動をしているBEBEさん。
今回は、そんなBEBEさんについて詳しく伺い、サステナブルに対する“想い”を紐解いていきます。
“意識”するだけで世界も変わる
――現在どのような活動やお仕事をしていますか。
モデル、俳優とブランド「Car Foranimal」をやっています。
――今後、活動やお仕事を通して何を伝えていきたいですか。
ハッピーでいればそれだけでいいです!
――BEBEさまの考える「サステナブル」とは何でしょうか。
ゴミを余分に増やさない、作らない、再利用できるものを活用し、身の最低限に必要な物以外は買わない
などのことだと思います。
――サステナブルな取り組みを行ったことでご自身の心境の変化や、周りの変化などありましたら教えてください。
自分の取り組んでいることは、世界からみると本当にちっぽけで、こんなことをやっても世界が本当に変わるのか、何度も疑いました。
100人中、自分一人だけ変わったとしても、残りの99人の浪費で自分の努力も台無しになるんじゃないか。1人でもそう考えたらみんな浪費する側の人間になる。
でもみんながそう考えて、凹んでいたら自分の心も世界も変わらない。まずは自分のエゴのためでもいいから自分から変わってみようとなりました。
たった一度の人生
――BEBEさまの考える「自分らしさ」とは何でしょうか。
自由的、感情的、ハピネス、研究が好き、アニミズム。
これらは私から自分という人物像を考えるときに最も大切な五つのキーワードです。
1 つ 1 つが自分が生きてきて気づいたキーワードで、中学の時に「感情的」な自分を知ることができ、高校
生の時に「研究が好き」なことを知り、大学生では私は「自由的」なんだと思いました。
「ハピネス」「アニミズム」は大人になってから大切なキーワードにあがってきました。
――「自分らしさ」を持つことでよかったと思うエピソードがありましたら教えてください。
人の考えていることや気持ちを共感することが得意で、人の思考回路を分析することも好きです。
常に感情的と理性的の両側ですり替えてるから、色んな人と会話することが楽しくなり、友達をいっぱい作ることができます!
飛行機がとても苦手で、いつも隣の人に迷惑にならない程度に喋って、そのたった一度の出会いに相手の人生エピソードを聞かせてもらっています。とても楽しいです。
――ニット帽などのファッション小物を展開しているご自身のブランド「Car Foranimal」を立ち上げるきっかけを教えてください。
立ち上げたきっかけはコロナ中にハンドニットを始めて、その時期作ったものが周りの人からとても人気でした。
それから作ってほしいと言われて作っていたらブランドを立ち上げていました。
――ご自身のブランド「Car Foranimal」でも、サステナブルな取り組みをされていたら教えてください。
ブランドをやるにあたり、サステナブルな取り組みを行うことはとっても難しいことだといつも悩んでいます。
過剰な包装は本当にやりたくないです。でも、お客さまの手に届いた時に簡易な包装で届いて、少しでもがっかりした気持ちにさせてしまったらとても悲しくなります。届いた時点でこの包装資材は全部捨てられるだろうと考えると、本当に頭が痛くなるのも正直なところです。
今はお客さまの注文を包む時に、残り糸を集めてカラフルなリボンにして、巻いて送っています。ちょっと私のセンスの問題もあって、もっと綺麗にできそうな気がしますがまだまだ探り続けていますのでご了承ください。(涙)
身近なサステナブルライフ
――relief O0u 2nd collectionでは環境活動家としても世界的に知られているアーティスト・ビョーク氏のフォトプリントを施したコレクションを展開し、今回着用いただきました。ビョーク氏や楽曲などに関して、ご自身のエピソードや想いがあれば教えてください。
芸術に少し触れた人ならビョークのことを知らない人はいないと思いますが、私はビョークの音楽をあまり聞いたことがないのと、映画も見る見ると言って結局未だに見られてないです。
ファンじゃない私が唯一話せるのは、彼女のパーソナリティは大好きで、その自由奔放さと、彼女の目の中に人間や職業に貴賤がなく、自分の地元を大事に語るところがとても素敵だと思います。
――今回着用いただいたアイテムに関して、感想やコーディネートのポイントをお聞かせください。
スウェットに合わせて、最近デニムが流行っているのと、私の中でもダメージのアイテムを古着屋さんで探すぐらいはまっているので、今回はダメージがかっているデニムをセレクトしてきました。
靴は、私が今はまっている色のブラウンやパープルが入っているお気に入りのスニーカーです。色を入れることでカジュアルになりすぎないので日頃から色を取り入れています。たまにごちゃごちゃするときもありますが。(笑)
紐の先端がNIKEのマークになっていてとっても可愛くてお気に入りです。
――当日ご自身のエシカルなアイテムや自分らしさを表すアイテムがありましたら、エピソードを教えてください。
洋服は基本的に古着屋さんで購入しています。
できるだけ、レジ袋とストローを使いたくなくて、今日忘れてしまったのですがスーパーに行くときはもちろんエコバッグを持っていきます。高校生の時は台湾にいたのですが、その時にはmyストローとmy箸を持つようになっていました。台湾はごみの分別に厳しかったので日本に来た時はびっくりしました。
――今回、O0uの依頼を受けようと思った理由を教えてください。
日常で考えていたサステナブルに関して、今回を機に語れると思うと、嬉しく思いました。
――O0uに対してどのような印象をお持ちですか。
カメラマンの小林真理子さんのシェアで、一度ホームページを拝見したことがあります。
色んな方のインタビューの中にサステナブルに関して色んな意見を詳しく読めたのが印象的でした。
――O0uと共感する部分があればどんなところか教えてください。
環境への配慮を人に影響を与えたい、考えさせたいという気持ちがあっても、自分ならどのような形で発信していけばいいだろうと悩む時はあります。
ファッション好きならファッションでどうにか伝えよう、努力して少しでも心がけてくれるといいなと、自分のやり方で地球を愛するところに共感しました。
――「環境・社会問題、サステナブルな取り組みについて、興味はあるけどなんだか今一歩踏み出せない…」という読者に対して、メッセージをお願いします。
環境や社会みたいな言葉を聞くと、スケールが大きくて、自分という個体と社会に連結することが難しいと思いますが、学校の生活を思い出してみると、学校はまるで社会のミニチュア版だなと思ったことありませんか。社会もそれほど大きい物ではありません。実はもっと身近なものにあります。
もちろんいきなり社会問題・環境問題マスターになれるわけではないし、取り組んでいくうちにどんどん矛盾が生まれるけど、まずは、自分の毎日やっていることから心がけてみてもいいかもしれないですね。 自分は1日あたりどれほどのゴミを作っているか、ゴミを増やさないように持っておくべきサステナブルアイテムはなにか、を考えるとか、簡単なところから始めてもいいじゃないでしょうか。
PROFILE:
BEBE(ビビ) 2020年に来日し、モデルとして活動するほか 21 年に自身のブランドCar Foranimalを立ち上げる。iri「Shade」MV、1983「1984(Devil)」MV、Chilldspot「Music」 MV、立教大学卒業制作『いつか消えていく僕たちを』利麻役、東京芸術大学卒業制作『走れない人の走り方』メイ役、映画『Harvest Moon』主演(上映時期未定)などに出演。 舞台『溶けたアイスのひとしずくの中にだって踊る私はいる』9/13~9/16
Instagram:https://www.instagram.com/beegsleep
INFORMATION
BEBEさんも出演している“relief O0u”特設ページ公開中:https://o0u.com/collections/reliefo0u-2nd