PEOPLE
2024.4.18.THU
MY SUSTAINABLE LIFE
#32
少しの意識が大きな変化に
2011年に人気グループのメンバーとしてデビューし、話題の番組への出演や映画、ドラマだけではなく舞台や広告、モデルなど活躍の場を広げている坂東希さん。
今回は、そんな坂東さんについて詳しく伺い、今後取り組んでいきたいことや、サステナブルに対する“想い”を紐解いていきます。
環境を変えてレベルアップ
――現在どのような活動やお仕事をしていますか。
俳優、モデルとして活動しています。
前の事務所に所属していた時はアーティストとして活動をしていましたが、その際、お芝居のお仕事もさせてもらって楽しいと思えたことと、違う世界が見てみたいと思ったことが俳優業に取り組もうと思ったきっかけです。
負けず嫌いな性格で、アーティスト時代はベストなパフォーマンスを追求するため、レベルアップができるように努力できる環境にいましたが、お芝居の世界も研究のしがいがあるため、一生懸命に取り組んでいます。
――今後、活動やお仕事を通して何を伝えていきたいですか。
世の中や誰かを明るくしたり、自分もそうだったように知らない世界を知るきっかけになったりすればいいなと思います。
楽しくサステナブルを実践
―― 坂東さんの考える「サステナブル」とは何でしょうか。
思いやりだと思います。
以前お仕事でエシカルやサステナブルについて語る機会があり、サステナブル消費を学ぶために本を読みました。
サステナブルを実現するために物や自然、生き物に焦点がいくのは当たり前ですが、働く人に対しても健やかに働ける環境を作ることが大事だということを知り、これは全て思いやりだなと思いました。
自分一人の行動が少しずつ積み重なって大きな輪となると思うので、少しの思いやりによってなにか変わるんじゃないかなと思います。
―― サステナブルを学んだことでご自身の心境の変化や、周りの変化などありましたら教えてください。
サステナブルを気にするようになり、今まで以上に情報に目がいくようになりました。
先日フィンランドに旅行した際、たくさんのカフェでビーガン対応メニューが取り入れられていて、食の選択に対しての意識が日本よりとても高いなと感じました。
選択肢がたくさんあることで、日頃からサステナブルな消費を選べるのはいいなと思います。
私はワインが好きなんですが、オーガニックなものやナチュールを選ぶこともサステナブルな取り組みに近づくのか!と思うと、友達や家族と楽しんでいるだけの趣味だったのが、より気分良く楽しめますね。
この気分が良くなる!というのがサステナブルな取り組みをするモチベーションになるんじゃないかなと思います。
自分に正直に
――坂東さんの考える「自分らしさ」とは何でしょうか。
無理しないこと。疲れた時は一人で過ごすし、わざわざ無理して嫌なことをやらない。自分を労ることなのかなと思います。
ありのままの自分でいることも大事だと思います。
自分の心に嘘をついてしまったら自分らしくならないと思うので、元気で心に正直にいられるように意識しています。
――「自分らしさ」の大事さを実感したエピソードがありましたら教えてください。
演技の先生に自分だったらどう演じるかが大事だと教えてもらって、自分の魅せ方だったり自分の現場での立ち位置だったりは日々模索していますが、そこのさじ加減も自分の心地いい範囲にしています。
集中力が常に必要なお仕事ではありますが、一緒に仕事する方とも楽しみつつ、自分のペースを守ることでより集中できることができると思います。
意識が変わるだけで見え方が変わる
――障がいのある方が働いているカフェ“GREEN CAFE”が行きつけとのことですが、入店したきっかけは何ですか。
昔の事務所が近くにあったのでよく空いた時間に代官山付近を散歩していた時に見つけて、公園の隣で気持ちよさそうだなと思ったのがきっかけです。
障がいのある人が働いていると知ったのは最近で、自分が利用することで応援することになるのが嬉しいです。
――そのカフェに行くようになってから心境の変化などありましたら教えてください。
色眼鏡で見ることもないので、何も変わらないです。
ただ、サステナブルな知識を得たことで、善し悪しがわかるようになったので、お客さんとして利用することがよいことなんだと気が付けました。知識がなかったらわからなかったと思います。
サステナブルな社会のために良いことを積み重ねていると、気分もよくなります。
サステナブルと聞くと難しくとらえてしまいますが、気分の上がる自分なりの取り入れ方で良いんだと思います。
例えば電車で誰かに席を譲るとかと同じだと思っていて。
そんなちょっとした思いやりや自分にできる小さなことから実践して意識が変わるだけで、サステナブルな社会につながっていくんだなとカフェに行くようになってから思いました。
ストーリーを語れる服と長く付き合う
――O0uの依頼を受けようと思った理由を教えてください。
O0uは元々愛用しているブランドですし、サステナブルなブランドなのにかわいいという印象を持っています。
今回依頼を受けたのは、こういう取材をしてもらうことで、自分自身もより気が引き締められるからです。自分が生きている限り永遠に続く問題だと思うので、仕事や生活に落とし込むのが大事だと思います。
――O0uと共感する部分があればどんなところか教えてください。
ブランドコンセプトである「新しい、ふつう。新しい、かっこよさ。」のかっこよさっていいなって思います。
洋服は大好きだし、自分に自信を与えてくれる物だと思っているので私にとって服はかっこいい存在です。服の見た目だけでなく、ストーリーも語れるような服と長く付き合っていきたいです。
――今回の撮影ではO0uのアイテムを着用いただきましたが、いかがでしたか。
もともと服の素材を触るのが好きなのですが、O0uは素材がよくて触り心地や着心地がよく、形もきれい。デザインも長く着られるデザインで、流行りにとらわれていないところも素敵です。
――O0uの新しいラインである“relief O0u”というロゴシリーズの感想を教えてください。
ロゴがワンポイントになっていてかわいいです。ロゴのメッセージ性を理解して着られたらいいなと思います。
そこから話のネタになってサステナブルな話をするなど、一人でも多くの人がサステナブルへの意識をしていけたら嬉しいです。
PROFILE:
1997年9月4日、東京都出身。2011年にE-girlsのメンバーとしてデビュー。
2023年にNetflix「韓国ドラマな恋がしたい」への出演が話題となり、
映画やドラマだけではなく舞台や広告、モデルなど活躍の場を広げている。
2025年に舞台「消えていくなら朝」(作・演出 蓬莱竜太)の出演が決定している。